複数のやばいデータから世界一危険な国を紹介

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世界平和度指数 社会

世界一危険な国はどこでしょうか?

 

治安の悪い国っていろいろありますが、公開されているデータからは世界一危険な国がいろいろ異なっているようです。

そこで、この記事では複数のやばいデータをもとに、世界一危険な国を紹介します。

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世界一危険な国は?世界平和度指数2020から

イギリスの経済平和研究所(Institute for Economics and Peace:IEP)が公開している「世界平和度指数(GLOBAL PEACE INDEX)」というものがあります。

これは24の指標からランキング化されているもので、単純に治安の良し悪しのランキングではないそうです。

詳しくはwikipedia 世界平和度指数を参照ください。

 

しかし、公開されたGLOBAL PEACE INDEX 2020は治安の面で、かなりあたっているように感じましたので、ワースト5となった国を紹介します。

 

あわせて、外務省のサイトを参考に、その国の危険情報をどのように考えているのかを追加メモしました。

世界一危険な国(第1位)アフガニスタン

世界平和度指数ではアフガニスタンを、比較している163カ国中、最下位の評価結果しています。

また、以下の理由から世界一危険な国と言えるでしょう。

 

アフガニスタン国内では、主な反政府武装勢力であるタリバーンの他,ISILホラサーン州が各地で攻撃を繰り返しています。

首都カブール市内は治安部隊による警備・警戒が特に強化されています。

それでも爆発,銃撃,自爆テロが発生しています。

それらの攻撃は政府関係者や治安部隊、駐留外国軍、国際機関を含む援助関係者、それに各国の大使館・総領事館等が撃対象となっています。

また、一般市民が巻き込まれる事件も続けて発生しており、非常に危険な状態です。

 

外務省サイト(2020年06月16日)によると

【危険度】
●アフガニスタン全土(首都カブールを除く)
レベル4:退避してください。渡航は止めてください。
(退避勧告)(継続) 〜 いかなる目的であっても,渡航は止めてください。また,既に滞在されている方は,直ちに退避してください

(引用:外務省ウェブサイト 危険情報詳細 アフガニスタン

ということで外務省では安全対策上のレベル区分の内、もっとも危険とするレベル4を設定しています。

相当強い口調でアフガニスタンから出ていくように危険を警告している状態です。

世界一危険な国(第2位)シリア

外務省はアフガニスタンと同じくレベル4に設定しており、渡航の中止や退避を呼びかけています。

 

シリアでは,ISIL(イラク・レバントのイスラム国)等のイスラム過激派反政府武装勢力クルド勢力シリア軍治安当局等の間でそれぞれの勢力が入り乱れて衝突しています。

そのため、多数の死傷者が発生している状態です。

イスラム過激派,反政府武装勢力,犯罪集団等による誘拐強盗等の凶悪犯罪も発生しており,極めて危険です。

 

世界一危険な国(第3位)イラク

外務省は同じくレベル4としていますが、一部はレベル3、レベル2の場所もあります。

イラク政府は2017年12月9日にISILからのイラク全土解放を宣言しました。

しかし、イラクにはまだ3,000人を超すISILの残党が存在していると見られており、一部地域ではテロ事案が頻発しています。

 

2019年10月初旬から、バグダッド県や中南部・南部諸県を中心に、反汚職,公共サービスや高い失業率の改善等を求める抗議デモが継続的に起きています。

これらの抗議デモによって、イラク全土で数百名が死亡し、数万人の負傷者が発生しており、これが治安の悪化の原因となっています。

デモ参加者の誘拐・殺害事案も相次いでおり,これまでに72件の誘拐事案(うち解放されたのは22件)及び49件の暗殺事案が発生しています。

 

世界一危険な国(第4位)南スーダン

全土でレベル4が設定されています。

南スーダンではインフレ等に伴う経済の悪化に伴い、外国人を標的とした武装強盗車両強奪が引き続き発生しています。

南スーダンのエクアトリア地方,上ナイル地方やバハル・エル・ガザル地方等の各地では,引き続き衝突や殺傷事案等が発生しています。

一般市民や医療支援等を行っている国際NGO、国際機関職員等にも被害が出ており,南スーダンの治安情勢は引き続き安心できない状況になっています。

 

世界一危険な国(第5位)イエメン

外務省は同じくレベル4を設定しています。

イエメン全土で、イエメン政府と反政府勢力との衝突イスラム過激派組織によるテロ・誘拐事件が発生しています。

 

イエメン各地では,イエメン政府と反政府勢力(ホーシー派)との衝突が長期にわたり継続しています。

これによって国内の治安と人道状況の悪化が深刻化しています。

2015年3月以降,サウジアラビア等が主導するアラブ連合軍がイエメン政府の要請を受けて軍事介入し,2020年5月現在も,国内各地や,サウジアラビア・イエメン国境地帯等で空爆や衝突が続いています。

これらにより,民間人にも多数の死傷者が発生しています。

 

イスラム過激派組織「アラビア半島のアル・カーイダ」(AQAP)や「イラク・レバントのイスラム国」(ISIL)の関連組織によるテロ活動がイエメンの南部で引き続き行われています。

強盗等の一般犯罪や武装集団による暗殺事件も多発しており,非常に危険な状態です。

 

逆に世界一安全な国は??

世界経済フォーラム(World Economic Forum)による国際競争力レポート2018等に掲載された安全じゃないとランク付けされた国をコチラで紹介しています。

世界一危険な国は?10万人当りの殺人発生件数から

2018年とデータがちょっと古いのですが、10万人あたりの殺人発生件数の多い国のワースト5が以下となっています。

(出典はknoemaの WORLD DATA ATLASです)

 

世界一危険な国(殺人:第1位)エルサルバドル

殺人の多い国ワースト1はエルサルバドルです。

2018年は52.0件とこの年のワースト1位です。

2015年は105.2だったので半減しましたが、それでもまだワースト1位ですから、2015年はダントツに最悪の国だったと言えます。

 

ちなみに世界平和度指数では113位です。

 

世界一危険な国(殺人:第2位)ジャマイカ

43.9件でワースト2となっています。

世界平和度指数では80位です。

 

世界一危険な国(殺人:第3位)ホンジュラス

38.9件でワースト3です。

2011年は83.8件だったので、大幅に減少してはいるものの、殺人の件数がまだまだ多い国です。

世界平和度指数では119位です。

 

世界一危険な国(殺人:第4位)ベネズエラ

36.7件でワースト4位となっています。

世界平和度指数では149位のため、殺人率の上位の国より悪いですね。

 

世界一危険な国(殺人:第5位)南アフリカ

ワースト5は南アフリカで36.4件です。

状況はほぼ変わっていません。

世界平和度指数では123位です。

 

ちなみに殺人件数の多さだけで見ると、ワースト5は

  • ブラジル 57,538件(世界平和度指数:126位)
  • インド 41,651件(世界平和度指数:139位)
  • メキシコ 36,685件(世界平和度指数:137位)
  • 南アフリカ 21,036件(世界平和度指数:123位)
  • アメリカ 16,214件(世界平和度指数:121位)

です。

 

実数の比較ではアメリカがワースト5に入ってきます。

世界平和度指数が121位と南アフリカ等と近いランキング結果です。

このように見ると、馴染みの深く、割と行きやすいアメリカも治安の悪い国と同様な感じがしますよね。

 

日本は38位 334件です。

数だけで言うと、世界レベルで見ると結構多いですね。

ただし、世界平和度指数9位です。

世界一危険な国は?強盗件数から

2018年の強盗の発生件数の多い国を見ると、今までワースト5に入ってこなかった国が見られています。

 

結果は以下となりました。

  • ブラジル 1,457,402件
  • メキシコ 352,180件
  • アメリカ 282,100件
  • チリ 119,685件
  • エクアドル 71,710件

 

ワースト1のブラジルが桁違いに数が多くなっています。

また地図で見ると、南北アメリカで強盗発生件数の多い国が多くなっているのが分かります。

 

まとめ

世界一危険な国のワースト5を世界平和度指数、殺人発生率、強盗発生件数の3つの指標から紹介しました。

 

世界平和度指数から見たワースト5の国は

  • ワースト1位:アフガニスタン
  • ワースト2位:シリア
  • ワースト3位:イラク
  • ワースト4位:南スーダン
  • ワースト5位:イエメン

 

殺人発生率(10万人毎の殺人件数)

  • ワースト1位 エルサルバドル
  • ワースト2位 ジャマイカ
  • ワースト3位 ホンジュラス
  • ワースト4位 ベネズエラ
  • ワースト5位 南アフリカ

 

強盗発生件数

  • ワースト1位 ブラジル 
  • ワースト2位 メキシコ
  • ワースト3位 アメリカ
  • ワースト4位 チリ
  • ワースト5位 エクアドル

 

全般的に中東は危険な国が多いですが、その他にも殺される危険や強盗にあう危険性の高い国がいろいろあります。

くれぐれも海外に行く時は日本にいるような気持ちでいることのないようにすること必要ですね。

また、外務省の海外安全情報は必ず確認しておく必要があります。

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