世界で一番古い国 ランキング

サンマリノ 社会

世界一古い国はどこですか?

という、この一見シンプルなこの問いは、歴史学者や政治学者でも意見が分かれる、実は非常に複雑なテーマなんです。

単に「何年に建国されたか」だけで決められるほど、国の歴史は単純ではないんですね。それは「国の古さ」を考える時に、以下のような3つの視点があるからです。

  1. 国家体制の継続性: 現在の政治体制や国号が途切れることなく続いている期間

  2. 文明・文化の起源: その地域で最も古い文明や文化が始まった時期

  3. 独立国家としての実態: 外部からの支配を受けず、独立した主権国家として機能し始めた時期

この記事では、これら複数の定義を踏まえ、「独立国家としての継続性」に焦点を当てたランキングを中心に、各国の歴史を紹介していきたいと思います。

あなたの想像を超える、人類の歩みがここにあります!

独立国家としての継続性に基づく 最古の国ランキング TOP5

このランキングは、「近代的な国家体制、またはそれに準ずる統一王朝が、主権を維持しながら比較的長く存続している」という基準で選定しました。

この基準で考えると、最古の国は東アジアとヨーロッパに集中します。

順位 国名 歴史的根拠(継続性の始まり) 特徴と歴史的背景
1位 日本 紀元前660年(初代神武天皇即位) 2600年以上にわたる皇室の継続性。国号が途切れていない点では世界最古。ギネス世界記録が認める「世界最古の世襲君主国」です。
2位 サンマリノ 西暦301年(建国) 現存する世界最古の共和国。ナポレオンの時代も独立を守り抜いた「自由の国」。
3位 デンマーク 10世紀頃(統一王国成立) ヴァイキングの時代から続くヨーロッパ最古の王国の一つ。国旗も世界最古級。
4位 エチオピア 紀元前4世紀頃(アクスム王国の成立) 独立を保ち続けた数少ないアフリカの国。古代文明とキリスト教信仰が深く根付いています。
5位 中国 紀元前221年(秦による統一) 統一国家としての継続性は長いものの、王朝の断絶や体制変化が多いため順位は変動しやすい。

 

1位:日本 について

日本の「古さ」の根拠は、何と言っても皇室の継続性にあります。

紀元前660年に初代神武天皇が即位したという『日本書紀』の記述を起点とすれば、約2680年の歴史を持ちます。

もちろん、近代的な国家の概念が成立したのはずっと後のことですが、「天皇」という世襲の君主制が途切れることなく続いてきた事実は、世界史上類を見ません。これが、日本が「世界最古の世襲君主国」としてギネス世界記録に認定されている最大の理由です。

 

2位:サンマリノ について

イタリア半島に囲まれた小さな国、サンマリノは、西暦301年にキリスト教徒の石工である聖マリヌスによって建国されたと伝えられています。

1700年以上の間、周辺大国の干渉を受けながらも、その独立と共和制の精神を守り続けてきました。

ナポレオンやイタリア統一戦争の時代にも、外交努力と立憲主義によって独立を維持した奇跡の国と言えます。

🗿 「文明の起源」から見た最古の国 TOP3

「国」の定義を一度外し、現在その国がある地域で最も古い文明が栄えた時期で考えると、ランキングは大きく変わります。

順位 国名 文明・文化の起源 歴史的背景
1位 イラク 紀元前4000年頃(メソポタミア文明) 人類最古の文明とされるシュメール、アッカド、バビロニアなどが栄えた土地。「文明のゆりかご」と呼ばれます。
2位 エジプト 紀元前3100年頃(エジプト古王国) ピラミッドを築いた古代エジプト文明は、ナイル川流域で統一国家として発展しました。
3位 インド 紀元前2500年頃(インダス文明) ハラッパーやモヘンジョ・ダロに代表されるインダス文明は、高度な都市計画を持っていたことで知られます。

このランキングで注目すべきは、現在の国家体制とは異なり、その土地で最初に文字や法律、都市といった「文明」が生まれた時期を基準としている点です。

これらの国は、まさに人類の歴史そのものを体現していると言えるでしょう。

📌 豆知識:定義で変わる「世界一古い国」

「世界一古い国」を語る上で、押さえておきたいいくつかの重要な定義と、それに基づく「最古」の国を紹介します。

 

1. 現存する最古の国名を持つ国:アイルランド

アイルランドの国名「Eire(エーレ)」は、紀元前2000年頃には神話に登場していたとされます。

古代ケルト語に由来するこの国名は、ヨーロッパで最も古くから使われている地名の一つであり、国号として長く受け継がれています。

 

2. 最も長い期間「共和国」であり続けた国:サンマリノ

前述の通り、サンマリノは301年の建国以来、一度も君主制に移行することなく、一貫して共和制を維持してきました。

これは「共和国」という政治形態において、世界最長記録です。

 

3. 継続した国家としての最古の文書記録がある国:イラン(ペルシア)

紀元前6世紀、アケメネス朝ペルシアは世界初の「大帝国」を築き上げました。

その王たちは、広大な領土を統一的に統治するための行政文書、法律、インフラ(王の道など)を整備し、非常に詳細な記録を残しました。

この文明の継続性もまた、イランを古い国として位置づける重要な要素です。

🇯🇵 日本が世界一古い国と言える理由の深掘り

なぜ日本が「独立国家の継続性」で1位とされるのか、その根拠をさらに深く掘り下げてみました。

日本の「古さ」の特異性は、「一度も国号(日本)や統治体制(皇室)が完全に断絶していないという点にあります。

他の国、たとえば中国やエジプト、イラクなどは、数多くの王朝の交代、他民族による支配、植民地化などにより、国家体制や国号が何度も完全にリセットされています。

  • 中国: 漢、隋、唐、宋、元、明、清と王朝は変わる度に体制も大きく変化し、1912年には帝政から共和制(中華民国)へ、さらにその後は現在の体制へと移行しました。

  • エジプト: 古代文明が滅びた後、ギリシャ、ローマ、イスラム勢力、オスマン帝国、イギリスの支配下に置かれ、1953年に共和国となるまで、古代エジプトとは完全に断絶した歴史を歩んでいます。

これに対し、日本は戦国時代のような混乱期や、江戸時代のような鎖国体制を経ても、常に「天皇を頂点とする国」という形式を維持してきました。

これは、日本の歴史観や文化が持つ「連続性」を象徴しており、単なる建国年以上の価値を世界史に示しています。

まとめ:真の「世界一古い国」とは?

「世界一古い国 ランキング」は、どの定義を選ぶかによって答えが大きく変わる、非常にロマンのあるテーマです。

この記事の結論として、以下のようにまとめられます。

  • 政治体制・国号の継続性: 日本(世界最古の世襲君主国)

  • 古代文明の起源: イラク(メソポタミア文明)

  • 現存する最古の共和制: サンマリノ

現代を生きる私たちが過去に思いを馳せる時、これらの国の歴史は、文明、文化、そして人間の営みが途切れることなく続いてきたことの証です。

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