私たちの生活に電車は欠かせない交通手段になっています。
しかも、正確な運行は世界トップクラス。
その日本の鉄道ですが、最初の鉄道はいつ、どの区間で始まったのかを知っている人は少ないでしょう!
そこで、この記事では日本で最初の鉄道が始まった年月日とその区間をお知らせします。
あわせて、開始月日については情報によっては異なる2つの日があるようなので、その理由についても解説しました!
「日本で最初の鉄道」は1872年に○○と○○間で始まる
どの時点のものを日本で最初の鉄道というのかは議論の余地がありそうですので、ここでは以下の3つをお伝えします。
日本で最初の仮開業した鉄道は、1872年6月12日に品川駅〜横浜駅(現在の桜木町駅)間で始まりました。
正式開業した鉄道は、1872年10月14日に新橋駅〜横浜駅間で開業式典が開催され、翌日の10月15日から正式営業が始まっています。
そのため、
「日本で最初の鉄道」は、10月14日が「鉄道の日」となっていることを踏まえると、1872年10月14日に開業した新橋駅〜横浜駅間の鉄道を意味することになりそうです。
とは言うものの、「日本の最初の鉄道」は上記で説明したとおり、
- 仮開業(1872年6月12日):品川駅〜横浜駅
- 開業式典(1872年10月14日):新橋駅〜横浜駅
- 正式営業(1872年10月15日):新橋駅〜横浜駅
の3つが該当しそうです。
横浜駅(現 桜木町駅)の全景
Michael Moser (Austrian, 1853-1912) - http://ajw.asahi.com/article/behind_news/AJ201202080001, パブリック・ドメイン, リンクによる
日本で最初の鉄道の2つの開業日の謎
実は上記の日にちは、資料によって別の日が記されている場合があります。
例えば、明治天皇のお召し列車が新橋〜横浜まで往復した開業式典があった日を10月14日ではなく、9月12日としている情報があります。
また、仮開業の日は6月12日ではなく、5月7日としている情報です。
なぜそのような違いがあるのでしょうか?
その理由は「暦」の違いです。
今私たちが使っている暦はグレゴリオ暦と言います。
1582年10月15日から使われ始めた暦です。
しかし、日本で取り入れられたのはグレゴリオ暦の1873年1月1日からです。
ちょうど、グレゴリオ暦の前の旧暦の明治5年12月2日の翌日を、グレゴリオ暦の明治6年(1873年)1月1日に変更しました。
ということで、明治5年(1872年)は旧暦が採用されており、明治6年(1873年)からグレゴリオ暦が使われています。
仮開業が始まった1872年6月12日はまだ旧暦が使われていたため、旧暦では明治5年5月7日でした。
また、開業式典があった1872年10月14日は旧暦の明治5年9月12日ということです。
このため、鉄道に関する日にちについては、グレゴリオ暦での表記と旧暦での表記が使われることがあるんですね。
現在はグレゴリオ暦が採用されているので、鉄道の日はグレゴリオ暦の10月14日がとなっていますが、まだ当日は旧暦の9月12日が使われていたため、資料によっては鉄道開通の日は9月12日と表記されている資料もあるんです。
日本で最初の鉄道が開通した年にグレゴリオ暦が日本で採用されたということも一緒に覚えておきましょう!!
まとめ
日本で最初の鉄道は、
- 新橋駅〜横浜駅間
- 1872年10月14日
です。
この日は開業式典があった日で、正式な営業は翌10月15日からでした。
なお、仮開業が1872年6月12日に品川駅〜横浜駅間で始まっているので、これを日本で最初の鉄道とも言えそうですが、「鉄道の日」が10月14日であることを踏まえると、この日とするのが一般的です。
明日、電車に乗る時には思い出してみてください!!