日本の土木技術は世界的に見ても、相当上位なんだと思われますが、今回は土木構造物の中でも、私達の生活に重要な役割を果たしているダムを取り上げます。
しかも、日本で最大のダムを紹介したいのですが・・・
ところが、該当するダムは一つだけでなく、結構たくさんあるんです。
そこで、この記事では、数ある日本で最大のダムを紹介したいと思います。
日本で高さが最大のダム(黒部ダム)
日本で最大のダムの最初は、高さが最大のダムです。
日本で高さが最大のダムは黒部ダムです。
別名「黒四(くろよん)ダム」
堤防の高さは186m
下の動画を見ると、すごい迫力というのがわかりますね!
場所は富山県です。
日本で堤頂長が最大のダム(大谷内ダム)
次の日本で最大のダムは、堤頂長が最大のダムです。
ただ、「堤頂長」って馴染みが無い言葉ですから、一般の人はわからないですよね。
下図のように、ダムの頂上部の長さのことを言います。
(画像出典:山形河川国道事務所サイト)
この堤頂長が日本で最大のダムは大谷内(おおやち)ダムです。
堤頂長は1,780m
2位の東富士ダムの堤頂長が1,597.5mですから、相当長いということがわかります。
場所は新潟県です。
日本で堤体積が最大のダム(徳山ダム)
3つ目の日本で最大のダムは堤体積が最大のダムです。
この「堤体積」も馴染みが無い言葉です。
堤体積とは、ダム本体の体積のことで、つまり、ダムを構成する材料の合計だそうです。
コンクリートでできているダムなら、そのコンクリートの体積が堤体積になるようです。
さて、その堤体積が日本で最大のダムが徳山ダムです。
山口県の徳山とてっきり思ってしまいましたが、場所は岐阜県なんです。
堤体積は13,700,000m3
こういう数字を見ても、大きさがわかりません(汗
徳山ダムさん初めまして!でけー! (@ 徳山ダム in 揖斐川町, 岐阜県) https://t.co/RT2EKfQBpQ pic.twitter.com/QVSalQZv7Y
— コハタヨシオ (@chan_otz) August 10, 2019
ちなみに徳山ダムは総貯水量でも日本で最大です。
その貯水量は6億6千万m3
これは浜名湖の約2倍に相当するそうです。
日本で湛水面積が最大のダム(雨竜第一ダム)
4番目の日本で最大のダムは、湛水面積が最大のダムです。
やっぱり、この湛水面積という言葉も意味がわかりませんね。
湛水面積とは、ダムに貯める事が出来る最高の水位(常時満水位)の時に貯まっている時のダム湖の水面の面積のことです。
この湛水面積が日本で最大のダムが雨竜第一ダムです。
湛水面積は2,373ha
といっても、大きさがイメージできませんね。
そこで、市の面積と比べてみましょう。
1km2は100haに該当します。
東京都調布市は面積が21.6km2
神奈川県綾瀬市は22.1km2
それらの市の面積よりも、ダムの湖水の方が広いということになります。
雨竜第一ダムと朱鞠内湖。堤体はよく見えない。朱鞠内湖は湛水面積が日本最大の人造湖らしい。 pic.twitter.com/aGtbqCZ7C5
— さだ (@SadaTouring) August 14, 2018
場所は北海道
これだけズームアウトしても、湖水が見えますから、相当でかいということがわかります。
まとめ
今回は日本で最大のダムについて紹介しました。
日本で最大の高さのダムは黒部ダム(高さ186m)
日本で最大の堤頂長のダムが大谷内ダム(1780m)
日本で最大の堤体積、総貯水容量のダムは徳山ダム
日本で最大の湛水面積のダムは雨竜第一ダム
でした。