日本には2019年7月現在で、19の文化遺産と4つの自然遺産の計23の世界遺産があります。
一昨年(2018年)の「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」や2014年の「富岡製糸場と絹産業遺産群」、2007年の「石見銀山遺跡とその文化的景観」などはよく覚えていますが、昨年2019年7月に大阪の「百舌鳥・古市古墳群」が世界遺産に指定されたのですが、個人的にはあまり印象に残っていませんでした。
それもそのはず、日本では2013年から毎年何かの世界遺産登録が続いています。
そのため、「世界遺産に登録された!」というニュースがなんだか珍しくなくなってきているからでしょう。
しかし、日本で最初に世界遺産に登録された時は日本中が注目したはず。
そこで、この記事では『日本で最初に指定された世界遺産』を振り返ってみたいと思います。そして、その世界遺産の特徴についてまとめてみます。
日本で最初の世界遺産は
世界遺産の登録は1978年に始まっていますので、意外と最近なんですね。
その時は12件が世界遺産に登録されています。
ガラパゴス諸島等が最初の世界遺産でした。
そして、日本で最初に世界遺産登録がされたのは1993年となりますので、最初の世界遺産登録から15年後となります。
1993年に登録されたのが、
- 法隆寺地域の仏教建造物(奈良県)
- 姫路城(兵庫県)
- 屋久島(鹿児島県)
- 白神山地(青森県・秋田県)
の4件だったんです。
法隆寺地域の仏教建造物と姫路城は文化遺産
屋久島と白神山地は自然遺産
の分類となります。
続けてそれぞれの様子を見てみましょう。
日本初の世界遺産の法隆寺
詳しく言うと、「法隆寺」と「法起寺」が対象で、法隆寺の建造物47棟と法起寺の三重塔を加えた48棟が含まれています。
日本初の世界遺産 姫路城
姫路城が世界遺産登録された理由は、
- 美的完成度が日本の木造建築の最高の位置にあり、世界的にも他に類のない優れたものである。
- 17世紀初頭の城郭建築の最盛期に、天守群を中心に、櫓、門、土塀等の建造物や石垣、堀などの土木建築物が良好に保存され、防御に工夫した日本独自の城郭の構造を最もよく示した城である。
などが評価されたためだそうです。
日本初の世界遺産(自然遺産)屋久島
面積は淡路島よりやや小さい屋久島が自然遺産として登録されました。
豊かで美しい自然が残されており、島の90%が森林です。
実は島全部が世界遺産登録されているわけではなく、島の面積の約21%にあたる107.47km2が世界遺産登録されているようです。
白神山地は世界遺産!日本初の自然遺産
白神山地は、青森県の南西部から秋田県北西部にかけて広がっている標高1,000m級の山岳地帯のことを言います。
「白神山地」の全体面積は13万haとバカでかい!!
実は世界遺産登録されているのは、そのうちの約1万7千ha (169.7km2) となります。
人の影響をほとんど受けていない原生的なブナ天然林が世界最大級の規模で分布していること等が世界遺産登録の理由となりました。